ペットの予防医療の啓蒙活動を行っている獣医師団体Team HOPE(当院も会員です)は、ペットと暮らすご家族を対象に「ペットの健康管理に関する実態調査」を実施しています。この調査は 2016 年から毎年実施し、2019 年で 4 回目となります。2020年3月に最新の情報がリリースされました。リリースによると、調査をはじめた4年前からでも健康診断を受診している子は11%も増加し、4割強です。特に高齢の子で増加し、加齢に伴う病気リスクを理解しているご家族が増えているようです。健診内容は問診や触診などが8割以上、血液検査が6割弱、尿検査やレントゲン検査は2割程度でした。
人と同じで病気は早期発見と早めのケアで健康寿命を延ばすことがペットにも必要不可欠と私たち獣医師は考えるのですが、見た目では元気、これは加齢によるものだから、、と健康診断を受けるという発想がなかったのかもしれません。しかしTeam HOPEのリリースからは健康診断を受診しているペットが増加しているのはうれしいことでした。健康診断を勧めている獣医師の身分から意見させていただけるならば、やはり血液検査&尿検査までしてほしいということです。尿検査は多くの病気発見のヒントに役立つものですが、採尿方法などがハードルになっているのかもしれません。
あとは犬種や猫種によって気を付けなければならない病気などもあります。採尿方法も含めた様々なアドバイスや健康診断をすすめていますのでご相談ください。
T.S