今回で第9回目となる菅野先生による循環器セミナーの「犬と猫の心筋症」についての講演会がありました。
心筋症とは心機能障害を伴う心筋疾患の総称であり、その分類は
肥大型、拡張型、拘束型、不整脈源性右室心筋症、分類不能型、特定心筋症などがあります。
今回はその中でも肥大型(HCM)について焦点を当てたいと思います。
雑音が聴取できないHCMは30-40%とも言われており、正常と思われる103頭の猫に対してうち16頭が心筋症であったという報告があります。
猫において特に多いとされる発症年齢は1−4歳といった若齢期であると言われており、
臨床症状としては鬱血性心不全に伴う呼吸促迫や食欲不振、運動をしなくなるといった症状です。
診断は①心臓の超音波検査による心臓の筋肉の肥大があるかどうか確認すること
②心筋障害がある場合は血液中のバイオマーカーを測定することで早期発見できる とも言われています。
H.F