知っているようで知らない泌尿器疾患
第10回 猫の下部尿路疾患、特発性膀胱炎
宮川優一 日本獣医生命科学大学 獣医内科学教室第二 講師
シリーズセミナーの最終回になる第10回目は猫の特発性膀胱炎についてでした。猫の下部尿路疾患において半数以上は特発性膀胱炎と言われています。特発性膀胱炎は原因の特定が難しく、考えられる原因を除外しながら診断をつけていきます。講義では今想定されている交感神経活性の上昇にともなう病態を教えて頂きました。交感神経の活性化の一因にはストレスや疼痛が挙げられ、それらに対する対応も症例を交えて教えて頂きました。猫の下部尿路疾患は非常によく見る疾患の一つです。なりやすい病気で片付けるのではなく、日常の中に原因が潜んでいないか考え直させられるセミナーでした。 台風の中宮川先生ありがとうございました。
K.Y