1年ぶりに病院に健康診断に行ったら「耳が汚れてますねって言われました」
カットをしてもらいに行ったらトリマーさんに「耳がキチャナイねって...」
飼い主さんとお話しているとこんなことを言われることがあります。
特に垂れ耳ワンコの飼い主さんは気にされている方も多いのではないでしょうか。
今回は耳のお話です
①耳が汚いって問題なの?
②どんなことに注意すればいいの?
③そうじはどーするの?
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①耳が汚いって問題なの?
程度にもよりますが、耳の中でひどい炎症が起こっている場合
耳のトンネルの壁が厚くなる→耳のトンネルが狭くなる→通気性が悪くなる→バイ菌がトンネル内で増殖...薬での治療が困難になり手術が必要になるケースもあります。
また、より耳の奥で炎症(中耳炎・内耳炎)がおこると神経を障害し、難聴になる、首をかしげる(捻転斜頸)ひどい場合は平衡感覚を失ってうまく歩けない、顔面神経麻痺などをおこすことがあります。
②どんなことに注意すればいいの?
おもに3つ
・耳の中が赤い
・耳がくさい
・耳をかゆがる
③そうじはどーするの?
まず大前提から!
→正常な耳は自浄作用があるため、耳垢は自然に排出されます。したがって、トラブルのない耳に対しては積極的な洗浄は必要ありません。正常な耳垢を無理にとろうとすると、かえって外耳炎の原因となります。※特に綿棒などで耳の奥の汚れをとろうとすることは絶対さけてください!
次に《掃除方法》です
病院でだされた洗浄液などを耳の中にいれ、耳の根本をやさしくマッサージしてあげます。ほとんどのワンちゃんでは頭をふって入れた液をだしてくれます。その後綿などで軽く耳を拭いてあげるとよいでしょう。耳の奥には喉に通じる管がありますので耳のなかに液が残って取れなくなことはありませんのでご心配なく。このとき、耳の奥の汚れを無理やりとろうとするのはNGです。あくまで、やれる範囲でとってあげるくらいの気持ちが大切です。
しかし、耳が汚れる《原因》には、異物や寄生虫が存在、アトピー性皮膚炎や食物アレルギー、内分泌系の病気、免疫系の病気、ワンちゃんの種類、体質などが考えられます。原因によってはそうじだけでなく、点耳薬や内服が必要な場合もあります。まずはお気軽にご相談くださいね。
K.G