南が丘動物通信

4月19日 志学会 月例会 19年04月19日

ある統計によると動物病院に来られる患者さんで一番多い病気は「皮膚炎」と言われています。

今回の志学会ではそんな皮膚疾患症例から学ぶ、日常でおちいりやすい皮膚病の講演を神田 聡子先生より聴講しました。

皮膚疾患へのアプローチはその症例の見た目やフード、環境、既往歴などの情報を冷静に分析することが大切です。

特に高齢の大型犬やビーグル、M.ダックスには甲状腺機能低下症が多く、それにより皮膚のバリア機能が低下し皮膚炎を起こす症例も数多くあります。

本院にも甲状腺機能低下症の患者さんは多いです。そのほかにも副腎皮質機能亢進症により脱毛をおこし、皮膚症状を起こす子もいます。

それらを見逃さないためには臨床経過と皮膚症状に矛盾がないか?皮疹と皮膚検査は合致しているか?痒みの原因は?などから多くの病名が挙げられると思いますが、ひとつずつ理論的に判断することで治療へつながると思われます。

H.F