南が丘動物通信

予防的胃腹壁固定術 18年07月26日

胃捻転胃拡張症候群は、胸の深い大型犬種にとくに起きやすい致命的になることが多い病気です。胃拡張がおき、悪化すると胃がねじれ血液循環不全、ショック症状、脾臓の捻転壊死、胃の壊死を起こします。非常に重篤で死亡率が高いことより、予防的に胃腹壁固定術を行うことを胃捻転多発犬種では推奨されています。グレートデン、グレートピレニーズ、セントバーナード、ジャーマンシェパード、ドーベルマンなどは代表的な犬種になります。去勢、避妊手術の際に胃腹壁固定術を行うことが多くなってきました。現在は腹腔鏡を用いた手術により小さな傷で開腹手術と同等の固定力を得られるようになり負担の少ない手術を受けていただくことが可能です。

S.S

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