犬と猫の乳腺腫瘍 ~知っておくべきこと、やるべきこと、やってはいけないこと
神戸ピア動物病院 長田 雅昭先生
乳腺腫瘍はメス犬では発生する腫瘍のうち半数以上を占める腫瘍で、メス猫では3番目に多い腫瘍であるとも報告されています。避妊手術の実地および実施時期が、乳腺腫瘍の発生と有意に関連していることは、1969年に報告されてから広く知られており、当院でも繁殖の意思のない動物に避妊を勧める理由のひとつとしてお話しさせて頂く機会も少なくありません。
そのような日常診療においてもある意味身近な腫瘍である乳腺腫瘍について、報告されたデータのまとめをふまえながら、外科手術を行った症例についての発表や、緩和的放射腺療法を実施した炎症性乳癌の症例についての発表も聞くことができました。
K.M