輸液の基本
上田 悠先生
米国公認獣医師
米国獣医救急集中治療専門医
カリフォルニア大学デービス校
今回は院内のパソコンを使ってWebセミナーを受けました。
内容は輸液に関する基本的なお話を分かりやすくしていただけました。
まずは輸液にはどのような種類があるのか?というお話でした。輸液は大きく分けると晶質液、膠質液、血液製剤の3つに分けられます。晶質液はさらに等張晶質液、低張晶質液、高張晶質液に分けることが出来、その違いは浸透圧によるものです。また、その浸透圧の違いにより細胞内外でどのような水分のやりとりが行われ、どのような効果があるのかを図で示しながら解説していただきました。
次に、「なぜ輸液をつかうのか?」ということです。輸液投与を行う理由は体内水分補給、電解質・酸塩基補正、毒物強制利尿、栄養補給、薬物投与、病態治療などが挙げられます。今回はその中でも体内水分補給、電解質・酸塩基補正を目的とした際の輸液のポイントを説明していただきました。
今回のセミナーでは輸液の基礎に関してのお話でしたが、治療を行う上で非常に大切なことであり、改めて勉強になりました。
上田先生にはアメリカより朝早くからセミナーをしていただき、本当にありがとうございました。
D.T