正常心臓のエコー解剖と、日常診療に不可欠な心エコー基本断面の出し方~パート1
宮崎大学 萩尾光美先生
心エコーの技術習得を目標に4回のシリーズとして大阪で心エコー実習が開催されました。
第1回は、右側傍胸骨長軸四腔断面および右側傍胸骨左室流出路断面の出し方をメインに学びました。
これらの断面からは、左心系と右心系の大きさとバランス、心室壁の厚さ、僧帽弁と三尖弁の状態、心室中隔欠損の有無、大動脈狭窄の有無など様々な情報を得ることができ、いくつかある心エコー断面のうち最初に描出することの多い大切な断面です。心臓に限らず、超音波検査は検者の技術が検査結果を左右してしまう性質をもっており、目的とする臓器および断面を描出する一定レベルの技術が検者に求められる検査であることを常に意識し、しっかりと復習したいと思います。
H.B.