甲状腺と上皮小体の腫瘍外科
廉澤 剛 先生
酪農学園大学獣医臨床腫瘍学教室
今回のセミナーは犬の甲状腺および上皮小体腫瘍の外科的摘出についてでした。甲状腺腫瘍摘出のポイントは血管をいかに丁寧に処理をして出血をさせない事、反回神経を温存すること、上皮小体を残すことです。講義だけでなく手術のビデオを見せていただき、非常にわかりやすかったです。甲状腺癌は遠隔転移が少なく、外科的摘出が可能場合長期生存が望めます。肺転移をしてもその進行はゆっくりとしたもので、半年以上生存した例の報告もありました。
上皮小体の腫瘍に関しても、どれが上皮小体なのか、実際に映像で見ないと理解しにくいものを丁寧に説明していただき勉強になりました。
M.M.