南が丘動物通信
犬の甲状腺摘出手術です。
16年01月17日
犬の甲状腺腫瘍の手術を行いました。甲状腺腫瘍はかなり大きくなってから連れてこられることが多くなかなかご家族の方にとっては見つけにくいようです。腫瘍はほとんどが癌で濾胞腺癌が多くを占めています。甲状腺腫瘍は悪性度が高く転移することが多いですが、進行がゆっくりのため手術することによりよい予後が得られることが多いです。今回はビーグル犬でした。甲状腺機能低下症によって癌の発生が促されることが証明されている犬種でもあり最も多発犬種といわれています。他の犬種ではレトリバー種、シェルティーなどの発生が多くあります。性差はありません。どの犬種にも発生します。とくに好発犬種は高齢になれば1ヵ月に1度は首を触ってみてください。ビーグル犬は甲状腺機能低下症を早く見つけるためにも1年に1度は血液検査をお勧めいたします。当院においては犬の甲状腺腫瘍、猫の甲状腺機能亢進症の手術症例がおおくあります。早期発見を心掛けてください。
s.s
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