南が丘動物通信

多発性関節炎・多発性筋炎 15年04月26日

犬、特にスパニエル種にみられる。多発性筋炎と多発性関節炎のみを発症し、その他の免疫介在性疾患の症状は発症しない。左右対称性の非びらん性多発性炎症性関節症がみられる。
診断方法はX線検査、滑液検査、血液生化学検査、複数箇所の筋生検によって行われる。
また、同時に左右対称性に全身的な筋萎縮・筋拘縮を特徴とする多発性筋炎もみられる。
治療はプレドニゾロンあるいは免疫抑制剤の投与である。プレドニゾロンは初期は免疫抑制量で投薬し、数週間以上かけて減量する。その後休薬は可能であるが、再開する必要がある場合もある。免疫抑制剤はシクロホスファミドやアザチオプリンなどが使用される。投薬期間は通常3ヶ月以内である。

D.T