南が丘動物通信

3月20日 志学会臨時セミナー 15年03月21日

「胆管閉塞をどうする?」
宮崎大学  鳥巣先生

今回は胆管閉塞について学びました。
胆管閉塞は予後の悪いことが多いです。緊急手術が必要でも、手術で死ぬ可能性も高くリスクが大きいです。
今回、鳥巣先生が実際にされているというに経皮経十二指腸逆行性内視鏡的乳頭切除術(PREST)という方法をお話いただきました。十二指腸を切開しそこから内視鏡を挿入し、カテーテルを総胆管に挿入して閉塞を解除するというもので、開腹手術と違い低侵襲な手技で、状態の悪い動物に画期的な方法ですごいと思いました。閉塞が解除され、状態の安定したところで胆嚢摘出を行うとリスクを低く出来ます。
また、胆嚢をエコーで描出する際に右肋間からアプローチすると大動脈、後大静脈、膵臓が一度に描出でき有用であると教えていただきました。
今後の診療に活かせることがたくさんあり、勉強になりました。
M.M.