口唇、顔、外陰部、尾根部、脚部で余った皮膚がひだ状に重なることは一部の犬種や肥満の犬によくみられます。そういった皮膚のひだは、暗く湿って風通しがわるく、皮脂、唾液、涙、便などが蓄積しやすい環境であり、摩擦による刺激で皮膚バリアが弱くなることで細菌やマラセチアといった酵母が増えやすくなっています。
こういった皮膚のひだによって生じる皮膚炎は抗菌薬、ステロイドやシャンプー療法によって症状は緩和しますが、大部分は完治せず再発を繰り返してしまいます。最も効果的な治療は外科的にひだを切除することです。皮膚炎で手術となると抵抗を感じられるかもしれませんが、この皮膚炎で悩まれている方はご検討下さい。
K.Y