南が丘動物通信

ノミ・ダニ予防について 14年04月20日

4月も終わりに近づき随分と暖かくなってきましたね。ワンちゃんにとっても飼い主さまにとっても散歩のしやすい季節でありますが、散歩に行かれるときにはノミ・ダニ予防をしっかりしましょう。
ノミに刺された場合、痒みだけでなく刺し傷からの細菌感染やノミを媒介した寄生虫感染などの可能性があります。また、吸血が繰り返された結果、アレルギー性皮膚炎をことがあります。ノミアレルギー性皮膚炎の症状は発疹・脱毛・痒みなどがみられ、背中や尻尾の付け根周辺によくみられます。
マダニは、原虫、細菌、リケッチア、ウイルスなど多くの病原体を媒介します。犬バベシア症は、感染した犬には貧血・食欲不振などの症状があらわれ、急性の場合は死に至ることもある恐ろしい病気です。マダニに咬まれた場合、むやみにとろうとすると、口の一部が皮膚の中に残ってしまい、皮膚炎の原因となってしまいますので気を付けましょう。
また、ここ数年でマダニによって媒介されるウイルスが人に感染することがわかっております。重症熱性血小板減少症候群(SFTS)という病気で、死者が出ている非常に危険な病気です。これからさらに暑くなっていきますが、草むらの多い場所に散歩に行かれる場合は長袖、長ズボンで行くようにしてください。
飼い主様、ワンちゃんともにしっかりと予防して楽しい散歩にしましょう。