南が丘動物通信

3月3日葉月会 眼科セミナー 14年03月03日

明日からの診療に活かす実践獣医眼科セミナー② 実際の症例から考える眼科学
角膜疾患 part2

辻田祐規先生 北摂ベッツセンター、米国獣医眼科専門医

今回は前回に引き続き、角膜疾患の講義でした。角膜の病気は潰瘍性角膜疾患と、非潰瘍性角膜疾患があり、その鑑別をしていくことが大切です。角膜疾患で大事なのが涙の量です。シルマーティアー試験や、ローズベンガル試験といった涙の量を測定する、眼科検査で重要な検査の意義などを学びました。また、単純な角膜の傷はすぐ治りますが、難治性と言われるなかなか治らない角膜潰瘍は、普段の診察のなかでも頭を悩ませる疾患の一つです。実際の症例の写真をみて、どの検査が必要か、どのような病気が考えられるかを全員で見て、考えて、診断につなげていく講義の内容はとても有意義なものでした。 普段の診察に繋げていきたいと思います。