10月7日 小動物眼科学セミナー
北摂ベッツセンター,米国獣医眼科専門医 辻田裕規 先生
今回は網膜の疾患を中心に勉教しました。網膜の変性症には遺伝的要素が大きく関わっています。汎進行性網膜萎縮は,日本ではミニチュアダックスフントが圧倒的に多く,症状は夜盲から始まります。一方で,中心性網膜萎縮はラブラドールやゴールデンなどの大型犬に多く,昼盲から始まります。ですので,問診から得られるこれらの情報に注意して診察していきたいと思いました。また,ニキビダニ等の治療に用いられるイベルメクチン製剤が犬に急性盲目を引き起こす事,猫の麻酔時の過剰な開口が虚血による網膜疾患を起こす事など,防ぐことが出来る事例についても教えて頂き勉強になりました。