南が丘動物通信

8月12日 葉月会眼科セミナー 13年08月13日

水晶体疾患Part2 白内障の治療
葉月会獣医医療センター
辻田裕規先生

前回に引き続き水晶体疾患、特に白内障の治療に焦点を当ててご講義いただきました。白内障の治療を開始するには、まず病態を正確に理解し、どのような状態になっているかを判断することが大切です。点眼等による内科的な方法は、進行を遅くしたり、白内障に伴う眼疾患をコントロールするということが主な目的で、点眼によって視力が回復することは残念ながら期待できません。一度失った視力を取り戻すには外科的な治療が必要です。しかし、手術には合併症のリスクもあります。眼が白くなったり、見えにくくなったりして心配して来院される飼い主様に、治療の利点、リスクを適切に説明できるよう努めたいと思いました。