11月20日の症例です。この時期は草の種によるトラブルがよくみられます。
中型の犬ちゃんが耳を振り続けているとのことで来院しました。
耳鏡で中をのぞいてみるとノギが入っており出血がみとめられました。
ノギの種には毛が生えており頭を振れば振るほど、どんどん奥に入っていきます。
麻酔をかけ耳科用内視鏡を用いて摘出いたしました。
比較的入口に近いところに一つ、中腹に一つ、鼓膜に二つ刺さっており、そうとう痛かったのではないでしょうか。無事にすべて取り出すことができました。
写真に写っているのが内視鏡で、綿の上にとりだしたノギが四つ。内視鏡から顔を出しているのが
異物鉗子でこれでつかんで取り出します。以前は耳鏡を使っておりましたが内視鏡にすることにより
より正確に安全確実に摘出することができるようになりました。
秋から冬にかけて草の多い道を散歩するときは十分注意してください。