麻布大学で開かれました第7回日本獣医がん学会に参加してきました。今回のシンポジウムは肥満細胞腫についてでした。この腫瘍は日常診療で非常に遭遇する割合の高い悪性腫瘍です。肥満細胞腫の悪性度判定は術後の病理組織検査にて行うことが決まっているのですが、細胞診、臨床ステージ、犬種、発生部位、増大速度、分裂速度などによって悪性度の大まかな判定が可能となります。また、病理組織検査においても、昨年新しいグレード分類につての報告がなされています。
肥満細胞腫の治療法の組み立て方やその予後などについて改めて考えさせれる学会となりました。