南が丘動物通信
シリコン義眼（緑内障の治療）
12年03月01日
緑内障になり視力を失ってしまうことが残念ながらおこることがあります。失明しているにもかかわらず治療しなければ痛みが起こるため、眼圧をコントロールするために毎日点眼を繰り返していくことは飼い主さんにとっても犬にとっても大変な苦労と苦痛があり、さらに経済的にも負担のかかることです。シリコン義眼はそのような症例に行なわれる手術の1方法であり、術後のコントロール期間がすぎると特に点眼薬や内服薬も必要なくなり、治療から開放されます。手術は眼球の中の部分をシリコンボールと置き換え眼球の外側の部分をのこすという術式です。術後の見た目がどうなるか気にする方がいますが今まで手術をうけられて苦情をいただいたことはなくむしろ思っていたより気にならないという方が大勢を占めています。写真は義眼の症例です。犬を苦痛から開放してあげるためにもお勧めの手術です。