南が丘動物通信

ノミによる皮膚炎 11年12月06日

犬や猫でノミの寄生によって引き起こされる臨床症状は
①ノミ刺されによる皮膚炎
②ノミアレルギー性皮膚炎
③瓜実条虫の寄生
④失血性貧血(特に子犬、子猫、衰弱した成熟動物)
⑤性格の変化(特に猫で、怒りっぽくなる、うなる、突然走りだしたりするなど)

などがあります。

ノミによる皮膚病の症状は個々の免疫的な感受性の強さやノミ刺されの程度などによって異なります。

猫ではノミに対してアレルギーを起こしていない場合は、無症状かノミ刺され皮膚炎が見られます。ノミ刺されによる皮膚炎は軽度から中等度の痒みがみられ、頭部や頚部、背部に小さなかさぶたが見られたり、丘疹やフケ、脱毛などがみられることもあります。
ノミアレルギー性皮膚炎はノミ刺されによる皮膚炎よりはるかに激しい痒みを起こします。発症は3~6才が最も多いと言われていますが、極めて老齢の動物にも起こります。

三田市は冬が寒く、ノミの侵襲は夏から秋にかけて最も激しいので、皮膚症状に季節性がみられます。しかし、近年では冬であっても室内温度が暖かい場合は一年を通して症状がでると言われています。