南が丘動物通信

4月23日 葉月会皮膚科セミナー 11年04月23日

猫の皮膚疾患
東京農工大学農学部獣医内科学研究室
岩崎利郎先生

今回のセミナーでは、脂漏性皮膚炎、肉芽腫性脂腺炎、肝・皮膚症候群、皮膚水泡症、エーラース・ダンロス症候群について解説していただきました。普段の診察でそれほど多い疾患ではないものの、いざ来院された時にその対処法に頭を悩ます疾患です。
肉芽腫性脂腺炎は免疫に異常によって皮脂腺が破壊されてしまう疾患です。その為、免疫抑制剤であるサイクロスポリンによって70~80%の改善率が見込めるとのことでした。しかし、治療費が高額になってしまうことや、サイクロスポリンを中止すると再発してしまうなどの問題点は残りますが、肉芽腫性脂腺炎の有効な治療法になるのではと感じました。