南が丘動物通信

7月4日 志学会セミナー 10年07月04日

現場で役立つ眼科学 第2回 志学会セミナー
鎌倉山動物病院、JARMeC
福島潮先生

今回は、6時間という長時間、眼科を勉強しました。
まず眼球の基本構造を学び、眼科の検査において行う検査、目的、その方法を学びました。また眼科の検査は、その仕方によっては、判定が困難な場合が多く、そうならない為のコツを習いました。特に眼圧は、保定の仕方によって正常な眼圧が、高めに出ることがあり、注意が必要であると感じました。また、あまり見かけない眼科検査機器も写真でみる事が出来ました。その後で、流涙症の原因や治療法、次にパグに多い鼻皺壁過剰症の外科的治療法、内反症やマイボーム腺炎といった眼瞼の病気の様々な症例を写真でみる事ができました。
次に白内障について、その分類や症例をみせて頂きました。そして、普段みる事が出来ない白内障の手術動画は何より勉強になりました。
緑内障は発生機序から、慢性、急性症状の状態、それらに対する治療法、点眼治療方法など、眼科を深くされている先生のコツや経験に基づく講義はとても参考になりました。
最後に角膜疾患を習いました。難治性角膜疾患は、日頃からとても治療に悩む病気の一つです。そのことについて詳しく学べることができ、明日からの治療に繋げたいと感じました。