うさぎの骨は全体として薄くてもろく、脊髄は容易に損傷を受けることが多い。脊椎が完全に離断する脊椎骨折、椎間板の脊髄腔への逸脱などがあります。また、感染症による可能性も否定できませんが、レントゲンにて明らかな異常が認められない場合も多く、原因の特定は難しいことが多いです。多くは胸腰髄の損傷によって、両後肢麻痺、膀胱麻痺がおこります。脊椎損傷して24時間以内であれば脊椎を外科的に整復固定することで回復を期待できることがありますが、多くはないです。原因治療が困難である症例には、食餌、飲水量を確保し、二次疾患の予防すること、圧迫排尿を行い膀胱を空にしてやること、など適切な看護が必要となってきます。麻痺症状が改善することは多くはなく、平均して寿命は短くなるものの、介護によって障害を持ちながらも生きていくうさぎも少なくはないです。