南が丘動物通信

12月19日 葉月会セミナー 09年12月19日

犬のアトピー性皮膚炎の診断
東京農工大学 農学部 獣医内科学教室 教授
岩崎 利郎 先生

今回は犬のアトピー性皮膚炎の治療について学びました。
アトピー性皮膚炎は、免疫異常、環境、皮膚バリアーの機能異常が相互に関連し、発症すると言われ、その治療には、食事療法、ステロイド、シクロスポリン、スキンケアなどの外用療法、抗ヒスタミン剤、必須脂肪酸、免疫療法、抗アレルギー剤療法等があります。
食事療法とは除去食試験であり、基本的な考え方や、実践的なことを教わりました。
また、スキンケアは、動物は、掻くという事で自分の皮膚のバリアーを破綻させ、さらに、そのことが原因で、炎症を悪化させ、痒みが悪化するという悪循環に落ちいることがあります。スキンケアの大切さを学びました。
その他、シクロスポリン、抗ヒスタミン剤、必須脂肪酸、免疫療法、抗アレルギー療法について、個別にその目的、理論、改善例等を学びました。