南が丘動物通信

猫ウイルス性鼻気管炎 09年11月24日

ヘルペスウイルスによって引き起こされ、くしゃみ、鼻水、発熱、食欲不振の症状を呈します。結膜炎や角膜炎、流産、食道炎をおこすこともあります。免疫力の低い子猫、老齢の猫、または猫エイズなどに罹患していると発症しやすい病気です。
治療としては、抗ウイルス剤としてインターフェロンやリジンなどの投与を行います。また合わせて細菌による2次感染も防いでいかなければなりません。
ヘルペスウイルスは症状が出なくなっても、85%以上の猫ではリンパ節にウイルスを持ち続け、免疫力が低下すると再発します。
ワクチン接種で予防が可能で、若いうちからの接種が重要です。一度かかってしまった猫の再発を抑えることはワクチンによりヘルペスウイルスが体にとって異物だと認識をさせることにより可能です。
かかってしまったからもうワクチンは効果がないとか、必要が無いという間違った認識をしないことが必要です。