南が丘動物通信

1月16日志学会月例会 09年01月16日

志学会セミナー
脛骨異形成症の診断・治療 ~身体検査からハイブリット創外固定法まで~

 米地謙介先生(奈良県アサヒペットクリニック)

今回は比較的、近年報告されているダックスフントの「脛骨異形成症」について教わりました。この病気は1977年に初めてドイツで報告された病気で、ダックスフントの脛骨が、曲がってしまい、跛行を示すことがある病気です。飼主様は、足のO脚やびっこで気がつかれることが多いのですが、あまりにも小さいころから症状が出てしまうことが多く、また本人は痛がるそぶりを見せないので、気づかれない場合もあります。
遺伝や環境素因は疑わしいのですが、現在も立証されてはいません。
ダックスフントは近年、最も日本で登録頭数の多い犬種です。
必ずしも手術しなければならない病気ではないのですが、この病気を学ぶことによって、飼主様にご提示できる治療法の選択肢の幅を広げればと思いました。