葉月会セミナー 細胞診その1
IDEXX 平田 雅彦先生
今回は細胞診の総論でした。細胞の採取の仕方や染色の仕方に始まり、様々なアーチファクトについて詳しく解説してくださいました。また血球の基本的な見方についても触れてくださいました。今回は「その1」ということで基本の基本を学びましたが、細胞診は動物にとってストレスの少ない検査であり、様々な腫瘍や炎症性病変に対して日常から頻繁に行われるものなので、この検査の知識は小動物臨床獣医師にとって不可欠です。今後のセミナーは各論に入っていく予定ですが、しっかり知識を身につけて日常の診療に役立てたいと思います。
JBVPレクチャーシリーズ
絆を中心に置いた動物医療のために:論理的な診断手順
JBVP代表 石田卓夫 先生
葉月会
酪農学園大学 廉澤剛教授 執刀手術
犬の甲状腺癌切除
犬の胸腺腫切除
葉月会セミナー 腫瘍学各論シリーズNo.8
酪農学園大学 廉澤剛 教授
第8回の今回は前半に膀胱腫瘍について、後半は下顎骨に発生した血管肉腫の切除についてビデオを見ながらの解説でした。
悪性膀胱腫瘍のなかで、特に移行上皮癌というのは非常に悪いもので外科手術で取りきれる場合は限られています。尿管が膀胱に開口する部位に発生しやすく、そこから尿道に広がっていく場合も多く取りきるためには膀胱と尿道を全て取らなければいけないこともあります。発見が遅れれば、そのような大変な手術をしても経過は厳しいものです。しかし、早期発見した場合には外科手術により取りきれるものも中にはありますので、血尿や頻尿などの症状が見られた場合には単純な膀胱炎かな?と思わずに早めに動物病院に受診しましょう。
下顎骨の片側全切除は動脈の処理や顎関節を外すところなどが難しいですが、その部分の処理の仕方を動画を交えて解説してくださいました。